プレガードⅡ(ガードレール基礎)
経済・安全・施工性に優れたプレキャストガードレール基礎
プレガードⅡ(プレキャストガードレール基礎)は、車両が通行中に道路から外れた際に、車両を守る為に擁壁やブロック、盛土などの上部に防護柵(ガードレール、ガードパイプなど)を設置する際に使用するガードレール基礎です。
現場打ちではなく、プレキャスト化することで工期短縮になります。
プレガードⅡは、「車両用防護柵標準仕様・同解説」「道路土工―擁壁工指針」の基準改定に伴って開発されました。
現場打防護柵基礎と比較して、施工性・環境面・経済性・安定性・維持管理面に優れています。
また、連結ボルトで製品を連結することで、一体の防護柵基礎として機能を発揮するよう設計されており、連結のボルトの実験・精査を行っているのはプレガードⅡだけです。
特徴
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施工性・環境性に優れます!(現場打ちの防護柵基礎(ガードレール基礎)と比較した場合)
7割以上の工期短縮
L型擁壁背面に設置した場合は調整コンクリートが不要
軽量なので、小型機械で施工可能
現場打ちの型枠が不要なので、型枠のゴミがなくなる
カーブ施工及び縦断施工が可能
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経済性・安全性に優れます!(現場打ちの防護柵基礎(ガードレール基礎)と比較した場合)
現場打ちの構造と同程度の経済性
連結ボルトによる一体化で軽量化を実現
物静的載荷試験と車両衝突後の損傷調査で安全性能を確認
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維持修繕にも最適です!(現場打ちの防護柵基礎(ガードレール基礎)と比較した場合)
既存の擁壁上のガードレール取替え時は、天端から0.5mを取り壊し、その上にプレガードを設置することで対応可能
取替えが発生した場合は部分的な取替えが容易
用途
擁壁・盛土・積みブロックなど様々な構造物の上部に施工可能!車両を守ります。
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ガードレール基礎は、車両が通行中に道路から外れた場合、人的被害が発生する恐れがある箇所に施工します。
歩道と車道の間にも設置できます。
様々な構造物の上部に設置することが可能です。
・ 補強土壁
・ L型擁壁
・ 間知ブロック
・ 盛土
※ガードレール種別は、使用道路区分により異なります。
・ A種:高速自動車国道、自動車専用道路
・ B・C種:その他の道路
製品規格は、連結の延長によって決まります。
施工事例
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赤松地内砂防堰堤工事
プレガード BC-800を使用
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駟馳山バイパス
プレガード BC-800を使用
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県道津山智頭八東線改良工事
プレガードBC-800を使用 工期短縮に役立ちました。
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倉吉環状線道路改良工事
プレガード BC-800を使用
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渕見地内砂防堰堤工事
プレガード BC-800を使用
規格表
呼び名 | 規格 | 底版幅(B) (mm) | 部材厚(t1) (mm) | 全高(H) (mm) | 長さ(L) (mm) | 支柱穴径(φ) (mm) | 参考重量 (kg) |
A種 自動車専用 道路用 | A-1000 | 1000 | 120 | 520 | 2000 | 200 | 980 |
B種 一般道路 市町村道用 | BC-800 | 800 | 80 | 480 | 2000 | 175 | 630 |
C種 一般道路 市町村道用 | BC-800 | 800 | 80 | 480 | 2000 | 175 | 630 |
よくある質問
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タイプごとに対応可能な曲線半径が異なりますのでお問い合わせ下さい。
縦断勾配が12%までは支柱はガードレール支柱の埋め込み穴の余裕を利用し、支柱を垂直に設置することが可能です。
12%を越える急勾配の場合は製品は道路勾配に合わせて設置し、ガードレール支柱は製品に対して12%傾けて設置し、垂直に近い構造とすることができます。
その場合ガードレール間 (2m間隔) で調整を行ってください。縦断折角が12%での計算を行った場合(設計速度20km/h・縦断曲線半径100m)、製品間の上下開口は10mm程度となることから、設計・施工上は特に考慮をしていません。 連結部は間詰コンクリートを打設しますので調整可能としています。
製品としては調整用製品として1.5mの短尺製品が可能です。
よってプレガードⅡの全延長に対して端部 (起終点) から左右0.5cmずつの調整ができることになり、標準製品のみを組み合わせた延長 (2mの倍数) より、0.5mもしくは1m短い延長での施工が可能となります。
またプレガードⅡは盛土、切土部にも設置できることから、下部構造物の延長と必ずしも合わせる必要はありません。
⇒対応可能な構造は、次の質問へプレガードⅡはあらゆる擁壁・盛土、切土構造に対応できます。
L型擁壁はもちろん、ブロック積、石積、補強土壁など既設・新設問わず様々な構造物上部に施工可能です。