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テールアルメ工法について

 

都市部や山岳部など、用地に制限がある場所で、垂直に近い壁面を補強することが可能な土留め構造物である補強土壁の工法の一種『テールアルメ工法』についてご紹介します。

  

◆テールアルメとは?

テールアルメは、最も古くに考案された補強土壁工法で、多くの実績があります。

『土』の力を、自然の力を最大限に引き出す工法で、安心感、デザイン性、存在感、柔軟性に優れています。

テールアルメ工法は、従来の擁壁が崩壊しようとする土粒子自体を、ストリップと呼んでいる帯鋼補強材と盛土材との摩擦力による引抜抵抗力で土留効果を発揮させる工法です。

その結果、土の持つ柔軟性はそのままに、垂直で安定した土構造物を構築することができます。

 

垂直で高壁高まで対応可能で、平面形状も自在なため、従来のコンクリート擁壁よりも幅広く、様々な用途に適用できます。

(河川、橋台、堤防、カルバート杭口壁、道路の拡幅など)

 

テールアルメ工法は、『補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル』、『道路土工 擁壁工指針』、『道路土工 のり面工・斜面安定工指針』、『道路橋示方書・同解説』を設計基準としています。

 

◆テールアルメの施工方法

 基礎工⇒コンクリートパネルの組立て⇒ストリップ敷設⇒盛土のまき出し・締め固め

を繰り返します。

 (施工中写真)

 郡家コンクリートでは、JFE商事テールワン株式会社様のコンクリートパネル『テールアルメ』『スーパーテールアルメ』『アクアテール』を取り扱っています。

国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)に登録されており、有用な新技術として活用されています。

  

<テールアルメ>

十字形のパネルで、省資材化・経済性を高めた製品です。

壁面に曲線箇所がある現場や高盛土の現場に最適です。

 

<スーパーテールアルメ>

大型のパネルで、壁面設置工程を大幅に削減できます。

延長が長い現場や、壁面積が大きい現場に最適です。

 

<アクアテール>

水辺専用のテールアルメです。

壁厚が350mmなので、漂流物の衝突や摩耗に対する抵抗力が飛躍的にアップしました。

  

次週は、【自由勾配側溝】HD可変側溝をご紹介します。

【自由勾配側溝 HD可変側溝の製品紹介ページはこちら】

 

 

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コンクリートパネルを手で持っている写真